肥満

メタボリックシンドロームという言葉は、みなさん一度は聞いたことがあると思います。
しかし単純に太っている人の状態をメタボリックシンドロームというのではないことはご存知でしょうか?
心筋梗塞意外にも様々な疾患の原因になり得る肥満に関して確認してみましょう。

メタボリックシンドロームとは

40歳以上の人に受ける義務のある特定健康診断・特定保健指導により、一般の人にメタボリックシンドロームという言葉が広まりました。

メタボリックシンドロームとはただ単に肥満である状態を呼ぶのではなく、日本語表記では内臓脂肪症候群と呼ばれ、肥満の中でも特に内臓脂肪型肥満の人が、高脂血症、高血圧、高血糖の内2つ以上の状態である場合をメタボリックシンドロームと呼びます。

複数の危険因子が組み合って出る影響とは

内臓脂肪による肥満と組み合って出る高血圧などは、それぞれが健康に害となる十分な要因といえますが、内臓脂肪やその他要因と同時に発症することで、心筋梗塞の原因となる動脈硬化が発生しやすい環境となってしまうのです。

肥満による危険因子の増加

肥満の人は、危険因子とされる高脂血症、高血圧、高血糖を引き起こしやすいと言われておりまして、肥満となる過程、また肥満状態を改善せずに放置することで、知らず知らずのうちに血圧、血糖値、血中コレステロール量などが上がってしまうのです。

動脈硬化による心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、脳卒中など意外にも、糖尿病の発症の危険性も考えられるのです。

内臓脂肪とは

一見すると太っていないように見える人でも隠れ肥満と言われるのは内臓脂肪が原因であり、直接触れることができる皮下脂肪とは対照的に、内臓周辺に溜まった脂肪であり、「つきやすく、落としやすい」という特徴のある脂肪です。

内臓脂肪は内臓を保護するために役割として必要ではあるのですが、その量が多い場合には糖尿病の原因である血糖を下げる作用のあるインスリンの分泌が悪くなる、また血栓ができやすくなるというリスクが増えるのです。

肥満の基準

肥満と聞いてすぐに思い浮かべるのが体重だと思いまが、身長により体重は人それぞれ違い、また脂肪ではなく筋肉量でも違いまして、体重のみでは肥満を判定することは難しいといえます。

しかし、肥満の人にはある程度の自覚があり、筋肉による体重の増加か脂肪による体重の増加かは、自分で判断できることが多いと思います。

「自分は肥満かもしれない」と思う人は、一般的な判定基準がありますので、一度確認してみてはいかがでしょうか。

ウェストによる判定

メタボリックシンドロームでも問題視している内臓脂肪は、皮下脂肪以上に体に害となる可能性が高くなります。

内臓脂肪量は触ることはできず、CTスキャンなどで確認する以外方法はないのですが、ウェストのサイズによりある程度確認することができます。

ちょうどへその高さに合わせてウェスト周りを測ることで確認することができ、男性では85cm、女性では90cm以上の場合は肥満の可能性があると判定できます。

男性よりも女性の基準値が高いのは、女性のほうが男性に比べ、皮下脂肪が溜まりやすいことが考慮されているからだそうです。

自分のBMIを知る

ボディマス指数と言われるBMIは身長と体重により、肥満度を判定することができる値です。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

上記の公式にてBMIを求めることができまして、18.5未満は痩せ型、18.5以上25未満は標準、25以上は肥満とされ、30以上の場合は高度肥満とされる場合もあります。

年齢に関係ない肥満による影響

特定健康診断・特定保健指導は40歳以上に義務付けられておりまして、生活習慣を原因とする糖尿病2型も中年者に多い病気と思っている人が多いと思います。

しかし、近年では中高年ではなく、若年層にも糖尿病を発症する人が増えており、小学生の糖尿病発症者は1970年代から20年間で10倍も増加したという統計まであります。

必要な脂肪?

内臓脂肪には内臓の保護、皮下脂肪には栄養素を蓄えるという必要な役割がありますが、増えすぎた脂肪には役割はなく、デメリットでしかありません。

肥満の人は筋力が低下していることが多く、体を動かす際に心臓にかかる負担が通常の人よりも大きくなってしまいます。

治らない糖尿病

一度糖尿病と診断されてしまった場合には、現段階では一生糖尿病と付き合って生きていかなければいけなくなります。

肥満だからといって必ず糖尿病、動脈硬化が発症するとは言えませんが、標準的な体重の人と比べて発症する可能性が高いのは確実といえます。

長い時間をかけて肥満になった場合には、長い時間をかけなければ肥満を解消することはできません。
しかし、諦めなければ必ず肥満を解消することはできるのです。

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