症状

心臓に重大な障害が生じる心筋梗塞は最悪の場合、命に関わる恐れがあります。
日本人の死亡原因として癌次いで高い心臓の病気である心筋梗塞ですが、症状を見極め早期の治療を行うことで、重大な危機を乗り切ることができます。

見逃してはいけない心筋梗塞の症状

心筋梗塞の症状として最もわかりやすく、最も辛いのが痛みです。
痛みの感じ方は人それぞれでは有りますが、多くの人がこれまでに経験したことの無い痛みと表現するほどです。

広い範囲に起こる症状

心臓の疾患である心筋梗塞ですが、痛みなどの症状は心臓のある箇所だけでなく、その周り広範囲に渡って現れることが多く、痛みの原因となる箇所をピンポイントで指し示すことができない場合が大部分です。

みぞおちの辺りから胸の中心、左胸の体全面(胸側)に痛みが現れることが多いのですが、背中や喉、下顎、腹部、左肩や左上腕内側なども痛みを感じることがあり拡散痛と呼ばれております。

一言では表せない痛み

痛みにも色々な種類がありますが、切り傷や注射をした場合のような表面的に感じる痛みではなく、体の中から湧き出てくるような痛みであり、良く言われるのは「押しつぶされるような圧迫痛」「内臓を絞られたような痛み」「刺されたような痛み」「焼けるような痛み」など様々であることがわかります。

長時間に渡る痛み

冠動脈の血流量が減ることで心筋梗塞と同様の場所に痛みを感じる狭心症という病気があり、心筋梗塞かと疑われることがあります。

しかし、狭心症は痛みの出ている時間が比較的短く、数十秒からせいぜい十数分程度で症状が治まるそうです。

心筋梗塞では痛みが持続する時間が長く、30分以上に渡って痛みがある場合は心筋梗塞である可能性が高いと言われております。痛みはそのままにすることで6時間ほど持続する場合もあるそうです。

「痛み」以外の症状

心筋梗塞では痛み以外にも様々な症状が見られることがあり、冷や汗が出る、顔の血の気が引く(顔面蒼白)、吐き気をもよおす、胸のむかつき、体のだるさ、息苦しさ・呼吸困難などが主なものです。

また、不整脈、低血圧などによりショック症状を起こし、失神してしまう可能性も高くなります。

胸に痛みを伴わない心筋梗塞(無痛性心筋梗塞)

糖尿病の人にみられることがある無痛性心筋梗塞は、その名の通り痛みを伴わない心筋梗塞です。
心筋梗塞を発症した人の25%程は無痛性心筋梗塞であるとも言われております。

高齢者にも多く、特に75歳異常の人では半数近くが、胸の痛みという明確な症状が現れなかったという統計もあるそうです。

痛み以外の症状は現れることが多いらしいのですが、すぐに病院に行くという顕著な症状ではないことも多いそうです。

心筋梗塞が発症しやすい場面

心筋梗塞はいつでも起こり、安静にしている時でも発症する可能性はあります。

しかし、比較的発症する可能性が高くなる時間帯、状態は確認されております。

血圧変動時に注意

人間の血圧は安静にしていても一日のうちで上がったり、下がったりと変化しています。

最も血圧の変化が激しい時間帯が午前中の7時から11時までと言われており、朝起きてから体が活動するための準備として血圧が上昇します。
そして夕方からは就寝にむけて血圧は低下していきます。

心筋梗塞が発症する時間帯は、この血圧の急変化する時間帯に多く、午前8時〜10時、午後も8時前後が多いと言われております。

そして冬などの寒い時期には血圧は上がりやすく、また熱を逃がさないように交感神経が血管を収縮させるという働きもありますので、急激に温度が低下する場面にも注意が必要です。

急性心筋梗塞・陳旧性心筋梗塞

心筋梗塞は冠動脈への血流が遮られ、心筋が壊死してしまうことをいいます。

心筋が壊死する場所、度合いにより心臓の機能をあまり損なわない場合、機能が低下しても命に関わらない場合も有り、必ずしも死に至らずに済む場合もあります。

心筋梗塞=急性心筋梗塞

急激に痛みなどに襲われ、安静にしていても症状が治まらずに病院に駆け込んだ場合に診断される心筋梗塞、また一般的に言われる心筋梗塞とは急性心筋梗塞のことをいい、発症して1ヶ月以上経った場合は陳旧性心筋梗塞と言われております。

鎮静急性心筋梗塞

陳旧性(ちんきゅうせい)とは時間が経過している病巣という意味であり、検査を行った段階で、壊死して収縮機能を失った細胞が時間経過と共に繊維製の瘢痕に変化した状態が確認された場合をいいます。

急性心筋梗塞の発症からの時間は明確ではなく、発症から3日以内、2週間以内など様々な見解があるようです。

また、急性心筋梗塞と陳旧性心筋梗塞の間の期間の状態を亜急性心筋梗塞と言われることもあります。